職場の同僚のお見舞いに行った話

つい先日、職場の同僚が体調を崩して入院してしまいました。休みの日にお見舞いに行くことにしたのですが、お見舞いの品を何にしようかとても悩みました。色々考えた末、その方は女性なので、キレイなものとして喜んでもらえるかなと思い、花を持っていくことにしました。彼女が入院する病院は私の家からはそれほど遠くない場所にありました。なかなか大きな病院で、中庭が設けられていて快適な空間が作られていました。
病院に着いて入院している部屋に入ると、彼女はベッドに座りながらイヤホンで音楽を聞いていました。私の姿を見るとハッと驚き、すぐにイヤホンを外して嬉しそうな表情を見せてくれました。お見舞いの花も喜んでくれて、色々な話をしてくれました。療養中にも関わらず、職場に居る時と変わらず元気な様子を見せてくれました。
その時、私は色々大変な思いをしている彼女の話をしっかり聞きたかったのですが、相手は聞き上手なので、気付くと私の身の上話を聞いてもらっている形になっていました。彼女は自分が病にかかっていても、弱音を吐かずに相手を思いやって気遣えるのだなと感じたと同時に、彼女の人としての在り方に尊敬の念を抱きました。
実際、彼女はとても仕事ができる人で、日頃から常に周りを注意深く観察して行動する人でした。だからこそ、彼女が職場に不在の時に、彼女が現場にいることの重要性、そして人としての素晴らしさを痛感したのもあります。そんな体験から、私自身も日頃から心に余裕を持って、相手を気遣える人にならねばなと考えるようになりました。